2012年2月12日日曜日

ファミコンAV化やってみた

それほど大変そうじゃなかったのでファミコンのAV化やってみました。今回はとりあえず一番しっかり解説されているように見える β-reverse というサイト内のファミコンAV化という記事を参考にやってみました。このサイトに書いてある方法であれば、旧型、新型どちらもコンデンサと抵抗のみで出来るようですね。回路図は同サイトを参照してください。

手持ちの本体は「HVC-CPU-GPM-02」だったので、この本体であれば他のサイトの解説でもコンデンサと抵抗のみでOKみたいですね。大変お手軽に改造できるので、ハンダ等の道具やファミコンがある方はやってみてもいいかもしれません。ただ、Newファミコンがあればそれで十分なようですね。


音声がL,R片方のみ出力だと取り込みのときに困ってしまうので、今回はジャックを2つ付け左右両方から同じ音が出力されるようにします。所謂擬似ステレオとは異なり、単に両方に配線し左右から同じモノラル音声を出力させるだけです。

【必要なもの】
  • ファミコン本体後期版(前期版は部品が異なる)
  • ハンダごてとハンダ
  • 配線用の線材
  • 抵抗:100Ω, 4.7kΩ
  • コンデンサ:220μF, 22μF
  • RCAジャック * 3(赤,白,黄)
  • 極小基板(空中配線するなら不要)

部品類は全て秋月電子通商で手に入ります。


本体を分解&クリーニング

作業に入る前にまずはファミコンを掃除しましょう。私が当時遊んでいたファミコンも押入れにしまっていただけなのに真っ黒になっていました‥


まずは本体を完全にばらしてしまいます。ネジ類は普通のプラスネジなので何の問題もなく分解できます。部品数もそれほどないので組み立てに困ることもないでしょう。

全て綺麗にばらした後は、プラスチックパーツを全て水洗いしてしまいます。石鹸とブラシを使ってごしごしとやってしまってOKです。ゴシゴシすると黒かった部分はすぐに綺麗になります。本体が黄色くなっているのは化学変化で変色してしまっているので戻すことは出来ないようです‥漂白剤を使って白くすることはできるようなので、興味がある方は調べてみてください

水洗いした後はしっかり乾燥させます。水がネジ穴等に残ってたりすると組み立て後にショートしてしまい、最悪本体が壊れる恐れがあるため注意してください。


基板はさすがに水洗いすることができないので、麺棒やエアダスター等を使って埃を取り除いて綺麗にしましょう。

加工及び配線

次に本体にRCAジャック用の穴を開けます。大きさをと場所を調整しながらハンドドリルとヤスリでがりがりやっちゃいましょう。半田ごてで穴開けちゃう方法もありますが、有毒&こてが痛むためあまりオススメは出来ません。


加工が終わったら配線の前に下準備をします。部品に予め線材を取り付けます。


LR両方から出力させる場合にはLかRどちらかをもう片方のジャックに繋いでおきます。取り付けナットやGND部の扱いに気をつけないと後で取り付けられなくなったりしますので、予めどういう風に配線するのか完成形を考えて作業します。


RCAジャックの取り付けが終わったら、いよいよコンデンサ等の取り付けにかかります。基板を使う場合には、予め部品をセットしておきましょう。


ファミコンから信号を取り出す場所は以下のポイントです。オーディオは[AUDIO -- 抵抗4.7kΩ -- コンデンサ22μF(極性注意) -- RCAジャックLR] となるように接続し、VIDEOは[VIDEO -- 抵抗100Ω -- コンデンサ220μF(極性注意) -- RCAジャック]となるように接続します。


最後に全て正しく接続します。その後部品等が本体に収まるように線や基板等を開いたスペースに収納します。カートリッジ抜き差し用機構がかなりスペースを取るため稼動部には線や部品が触れないように注意してください。線を噛んでしまうとそれだけでカセット取り出し部が使用不可になってしまいます。

基板や部品はショートしないように固定したり、絶縁対策をしておきましょう。

完成!しかし縦縞が‥

最後に線を挟まないように組み立てたら完成です!


早速テレビやキャプチャに繋いで起動確認してみます。画面に正常に映って音が聞こえたら成功です!これでファミコンのソフトを今のテレビで遊んだりキャプチャしたりできます。しかし、画面を見ると縦縞が‥



音もちゃんと聞こえてるし画面も見えてるけど、これはなんとかならないかと調べてみました。その後 赤白ファミコンをこっそりとAV化する+縦縞対策 というサイトに改良策が乗っているのを発見したため、これを試してみました。


しかし、結果はあまり変わらず‥


そもそも出力用回路が異なるため今回のやり方ではこの効果があまり出なかったのかもしれません。あるいはPPUの劣化や個体差等の要因もあるのかもしれません。この縦縞はやはりファミコンAV化において問題になっているようで、様々な方法が考案されているようです。対策用のキットが販売されていたりもするので、本格的にやりたい人はそれらを利用するのもいいかもしれません。

しかしながら、AV出力したいだけであればNewファミコンを手に入れた方が早いかもしれません。そちらであれば縞々が出たりすることもなく、快適にプレイすることが可能なようです。

今回のやり方であればそれほど時間もコストもかからないため、既にファミコンや工具がある方であれば挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。必要な道具を持っていなかったり綺麗な画像を取り込みたい場合には素直にNewファミコンやツインファミコンを買うのが無難なようです‥



2 件のコメント:

  1. 縦縞の件ですが
    直結したトランジスタのベースが基板につながっているならば
    切り離してみてください。21Pinも同じく
    この回路でも縞軽減できました

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  2. こちらからのリンク報告すらしていなかったのに
    わざわざ追跡調査までしていただいてどうもありがとうございます。
    ピン上げはしっかりやって半田も完全に除去した状態でしたが
    上記の様な結果になっています。
    コメントを頂いた後にさらに確認をし、
    GND位置変更とTrの2SA1015への交換、それと一応パターンカットまで
    しっかりやってみましたが結果は変わりませんでした。
    私がオシロを持っていれば話は早いのですが
    残念ながら測定環境が無いため信号がどうなっているのか
    調べることが出来ません。
    回路中の他の部分で激しいノイズが乗ってしまっているのか
    あるいは一部部品が劣化するなどして影響を受けているのか
    私の技術レベルや環境じゃちょっと特定は難しそうです。
    また時間が出来た際にパスコンなどもやってみます。
    わざわざ調査していただいたのに申し訳ないです。

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