2007年4月20日金曜日

GBCのprosound化

ゲームボーイカラーのprosound化。

ゲームボーイカラーはイヤホン接続時のノイズが凄まじく
また、低音部分があまり出ない等と言われています。
しかしprosound化することによりそれらを改善する事が出来るそうです。
げーむぼーいまにあとしてはやはり興味を持ってしまいます。
現在では工具類も揃っているので実際にやってみました。

下記サイトにprosound化の方法が書いてあります。
http://www.vorc.org/lsdj/prosound/index.html
当ページは冗長的な説明となっているため
上記サイトで分かる方はそちらを参考にした方が早いと思います。

なお、prosoud化するにはGB本体を分解し半田を使って改造する
必要があるため本体を壊してしまう可能性も十分あります。
ジャンク等で試して作業の流れを掴んでから
実際に使う物の改造を行う事を推奨します。
もし本体が壊れてしまっても全て自己責任でお願いします。




必要な物(最後に実際に使ったものを載せています)______________________

部品
ステレオジャック(3.5φ,3端子の物で出来るだけ小さいもの)

必要な工具
Y字ドライバー
(画像にあるような携帯電話用のドライバーセットにも入っている
マイナスドライバーを使って開ける事も出来るがネジが痛む為非推奨)
ニッパー(線材の加工や本体の加工で使用)

配線に必要な物
半田ごて
半田(精密機械用の細い物)
線材(太いものだと中に収まり難くなるため細い方が良いと思う)

本体加工用
ハンドドリル(ピンバイス) 細いのと太いの
(半田ごてで溶かすという方法もあるけど有毒性がありそうなので非推奨
円形のヤスリ

部品固定に使う物
ホットボンド

以上、普段から電子工作等をやっているのであれば準備もそれほど
大変ではないと思いますが、一から始めるには敷居が高いかもしれません。
ただ、ここで使う工具類はGBのクロックアップ改造時や
フロントライト化の時にも使用するので興味があれば揃えてみるのも良いと思います。
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いきなり作業に入る前にまずはステレオジャックのL,R,GNDを確認しておきます。
今回使用した物(HSJ0857-01-60109)であれば下記画像の様になっています。


違う物であればその部品の仕様書を見るか、ステレオプラグのオス/オスタイプの物と
テスタを組み合わせて調べる事も出来ます。(下記画像参照)

方法はジャックにプラグを差し込み反対側のプラグと調べたい個所を導通テストします。
プラグの先端がL、真中がR、根元がGNDとなっています。


それでは最初に本体裏側のY字ネジを全て外します。
電池入れの中も合わせて合計6ヶ所あります。
ネジはこの後にも外す物がありますので無くさないよう注意して管理してください。


ケースを開け基盤右上の方のボリュームコントロール(下記画像)部分の2箇所

及び基盤裏側の最初から付いているイヤホンジャック(下記画像)部分の1箇所

上記画像等に示されている合計3箇所をイヤホンジャックと配線します。

配線作業をするにはまず線材を適切な長さに切る必要がありますが、
そのためにはイヤホンジャックを何処に取り付けるか決めなければなりません。
私の場合は下記画像の部分につけました。
(そのままでは入らなかったため配線する部分を多少曲げてあります。)

スペース的に上記場所が最善であると思いますが、自分が持っている
イヤホンジャックの大きさ等も考えて何処に入れるか決めてください。
その際に必ず入れた後に本体が閉まるかどうか確認してください。

入れる場所が決まったらついでに加工もしてしまいましょう。
ピンバイスやニッパーを使ってイヤホンジャックの差込口程度の穴を作ります。
この際小さい方で穴を作り大きな方で広げながらやると効率よく出来ます。
穴を開けすぎると固定し難くなりますので小さめに開けて
丸ヤスリで調整するようにすると上手くいきます。



もしも工具がない場合(ドリルも丸ヤスリも100均で買えます)
半田ごてを使って溶かして形をくり抜く方法もありますが、恐らく有毒なガスが
発生すると思われますのでご自身の責任の元慎重に行ってください。
行う際はかならず換気をして煙を吸い込まないようにしてください。



上手く加工してステレオジャックがはまる事と
本体が閉まる事が確認できたら実際の配線作業に移ります。

まずは線材を3本適切な長さに切って加工して下さい。
線はL,R,GNDそれぞれで色分けした方が作業を行いやすいです。
(長めにしないと本体開閉が困難になるため気を付けて下さい)
実際の配線ですが基盤裏側から行った方が作業しやすいため裏側から行います。
本体基盤に付いているネジ3箇所を外し裏側を確認します。
先ほど画像で示された個所(4番の位置)がGNDとなり、ここに半田を行います。

線は下記画像に示すようにして挟まないように逃がします。


これで基盤裏側の作業は終わりなので基盤のネジは締めておいて構いません。
その後ボリューム横の2番目(L)、3番目(R)に半田を行います。
ここは比較的細かいため隣などに半田が付かないように慎重に手早くやってください。


完了したらステレオジャックの方にL,R,GND,3つともを正しく配線します。


以上で半田作業も終わりです。
完全に固定する前に正しく配線できてるか実際に電源を入れて確認してみます。
線やジャックを外に出し本体を緩く閉めて(線を強く挟まないように!)電池を入れます。
その後配線したジャックにイヤホン等を挿した状態で起動します。
そして本体から音が聞こえずイヤホンから聞こえてくれば成功です。
この際にソフトを入れなくてもチャリーン音で確認できます。
もし成功していなければ半田等がどこかとショートしてないか
線が切れていないか等よく確認してください。

成功したら開けた穴にジャックの差込口を通しホットボンドで固定します。
差込口が本体外に出ると操作中邪魔になるため飛び出ないようにします。


その後線を挟まないように気をつけながら本体を閉じ、ネジを締めます。


以上で全作業完了です。
本体下部のイヤホンジャックと差し替えながら音の違いを聞き取ってみてください。
出力を上げていないため音量は下がりますがノイズが減り
低音部分がしっかりと鳴っているのがわかると思います。

ノイズ乗りまくりで気になっていた日々ともこれでお別れです。
それでは、より良いゲームボーイ生活を楽しんで下さい。




以下、自分が実際に使ったものと購入場所_____________
以下、共立エレショップにて購入
・46B14Q 3.5φステレオジャック[R指] HSJ0857-01-60109 (-)
・65N14P 耐熱絶縁ビニル電線2m×10色袋入 UL1429AWG28 2×10 (-)

以下、秋月電子にて購入
・[M-00137] ポケット・デジタルマルチメータ P-10 [P-10]
(ステレオジャックの仕様が解っていれば必要ありません。)

以下、ホームセンターにて購入
・半田ごて
・ホットボンド

以下、100円均一(ダイソー)にて購入
・半田(精密機械用の細い物)
・ハンドドリル(ピンバイス) 細いのと太いの
(電動ドリルに付ける奴じゃありません。手で回して使う奴)
・円形のヤスリ

・Y字ドライバー(携帯電話用セット)
これは以前秋葉原に行ったときに買いました。
ただ、Y字ドライバーをググれば普通に見つかると思います。
上記のセット品であればホームセンター等でも買えるそうです。

3 件のコメント:

  1. prosound化。すごいです。
    リンク先が無くなってるので、このブログを参考にさせて頂きます。
    初代の大きいゲームボーイでも配線の仕方とか同じでしょうか?

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  2. リンク先確かに無くなってますね。
    初代のゲームボーイはそれほどノイズが乗らない為
    やるかやらないかは好みがあるみたいです。
    一応海外のサイトですが配線位置が乗ってるので参考になると思います。
    http://8bitcollective.com/forums/viewtopic.php?id=7170
    他にも【Nanoloop】GAMEBOY ゲームボーイ7【LSDj】
    http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/dtm/1234055036/
    や上記スレッドの前スレ等に色々参考になる情報がありますので調べてみてください。

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  3. ありがとうございます。
    配線どころか基盤の形が違うんですね。
    ゲームボーイ開けて焦ってました。
    リンクすっごい助かりました。
    海外の方は細かくて分かりやすいですね。
    2ちゃんの方は専門用語が多くて・・・w
    がんばります^^

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