「ザイ」が活躍できる、そんなゲームです
発売日 | 1991年4月20日 |
価格 | 3980円(税別) |
ジャンル | シミュレーション |
発売 | バンプレスト |
VC | ―― |
ゲームボーイカラー | ― |
ゲームボーイ | ○ |
SGB | ― |
赤外線通信 | × |
通信ケーブル | ○ |
ポケットプリンタ | × |
現在も続いている同人気シリーズの最初のソフト。シリーズ中この作品はやったことがない、という人も多いんではないでしょうか。
「ガンダム」や、「マジンガー」、「ゲッターロボ」といったスーパーロボット達の夢の競演が実現しています。自分のお気に入りのキャラを育て、作品の枠を越えて戦いを繰り広げる事ができる、というのがこのシリーズの売りの一つとなっています。
基本システムはとてもシンプルなものになっています。ターン制のシミュレーションゲームで、ダメージ計算は非常に単純で武器には多様性がほとんどありません。また、味方のHPが0になると消滅となり、以降そのユニットは使うことが出来なくなります。そのため、主人公機がやられたらその場でゲームオーバーです。
シナリオは無きに等しい物となっています。一応設定などはOPで紹介してくれますが、その他はステージ開始と終了時に1画面分のメッセージが入るだけです。また、ステージ中に特別なイベントが起きたりなどもありません。すぐにステージが開始され、ユニットに指示を与えてボスを倒し、また次のステージへ...という、昔のSLGでよくあるシンプルな作りですね。
この作品では「せっとく」システムを採用しており、ステージ中に出てくる敵ユニットを自由に説得することができ、成功すれば仲間になってくれます。ボスなど一部のユニットは仲間に出来ませんが、自分の好きなユニットをメンバーにして楽しむ事が出来ます。このシステムのおかげで自由度がかなり高くなっています。説得自体は後の作品にも残っていますが、以降の作品では異なったシステムとなっています。
SLGで気になることといえば敵思考時間ですが、やはり古い作品であるためそれなりの長さとなっています。しかし、1ステージが短いため少し気になる程度だと思います。ステージ数は全部で13とそれほど長くなく、1ステージ30分~1時間程度で進められるため、手軽に繰り返せるのは良いと思います。
ゲームバランスはシステムが単調なだけあって結構大味になっています。ダメージ計算方法のせいで複数のユニットを育てるよりも、少数のユニットを鍛え上げた方が遥かに楽に進め、それどころか、慣れていないと複数メンバーでの攻略は困難を極めます。自分の好きなメンバーで攻略していくことができる、というのがこの作品の魅力である事を考えると、あんまりよろしくない調整ですね。
BGMは戦闘中のみ各作品の代表的なBGMが流れるようになっています。ガンダム、ゲッター、マジンガーの3曲しか用意されていないのがちょっと残念です。これにフィールドBGMの1曲を加えた4曲をステージ中に聴き続けることになります。BGMは全体的に少ないのですがエンディング曲なんかは結構よかったりします。
やはり古い作品であるため非常にシンプルな作りで、最近のSLGに慣れてる人には少々物足りないかもしれません。しかし、説得システムを使ってユニットを好きなように組み合わせて楽しむことができる、というのはやはり魅力的です。
個人的には物凄く好きな作品ですが、SLGとしてはそれほど洗練されていないため、評価は星三つ半です。敵ユニットも使ってみたい!とか思ったことがある方は楽しめると思います。
評価:★★★☆
0 件のコメント:
コメントを投稿