2007年11月27日火曜日

ポケモンカードGB2 GR団参上!

ポケモンカードが詰まってます!
収録カードやボリュームが前作より大幅増加
発売日 2001年3月28日
価格 3900円(税別)
ジャンル トレーディングカードゲーム
発売 ポケモン
VC ――
ゲームボーイカラー
ゲームボーイ ×
SGB ×
赤外線通信
通信ケーブル
ポケットプリンタ

ゲーム画面

タイトル画面

新マップ

カード表示

対戦時の場確認
このソフトの解説

 前作から2年半、待望の続編が発売。しかし、前作の値崩れの影響で出荷数が激減してしまった不遇の名作。販売数が低下してしまったため、入手性が悪いのも難点。

 今作にも、「GBリンク」機能や、「カードポン」は搭載されています。しかし、カラー専用となったこともあり、GBリンクはゲームボーイカラーに備わっている赤外線機能を利用しています。そのため、GBC以外のハードではカードポンやギフトセンターは使えないので注意してください

 付属のオマケカードは、「GR団のミュウツー」と、「ルギア」です。非常に強力なカードですが、公式で使うことができないカードであるため、色々と微妙なオマケとなってしまいました。

内容

 カードゲームのシステムは前作同様、当時の「ポケモンカード」とほぼ一緒。また、カードの種類は400以上と、GBソフトにしてはかなりのボリュームとなっています。収録カードは前作のカード(拡張パック3弾までとGBオリジナル)に加え、「拡張パック第4弾 ロケット団」と、ジャンボカード形式で販売された、「拡張シートシリーズ」、対戦に必要な物が一通り揃った初心者向け、「イントロパック」のオリジナルカード、その他プロモーションカードや、GBオリジナルのカードなどが新たに追加されています。拡張パック4弾のロケット団と、拡張シートシリーズは癖のあるカードが非常に多く、デッキ構築の幅が大きく広がっています。(尚、前作同様一部カードは収録されていません。拡張シートのマーカー系が使えないのはとても残念です。)

 今作の特徴とも言うべき点は、デッキの制限戦や特殊ルールが多数用意されている事ですね。「指定カードを入れなければならない」、「指定カードを入れてはならない」、といったルールや、対戦の間「場全体に特定の効果」が発揮され続けるルール(ポケモンカードのスタジアムカードと似たような効果)等があります。

 作ったデッキは50個と十分な数を保存することができ、いつでも再構築や改造をする事ができます。敵のデッキも記録されているので、それを使ってデッキを構築する事もできます。苦手な相手が使うデッキを試してみて、強みや弱点を把握する事などもできます。また、記録されたデッキを作る際に足りないカードがあっても、ある程度の枚数であればエネルギーカードで代用してくれる機能があるため、複数のデッキを所持しやすくなっています。

 オマケ要素としてゲームセンターも用意されていたりします。「連続コイントス」や、「スロット」等のミニゲームで遊ぶことも出来ます。コインが溜まったらパックやレアカードと交換することができます。

評価

 「ポケモンカード」自体が非常に早いゲームであることと、各種エフェクトの有無を設定することができるため、カードゲームとしてはテンポが非常に早くなっています。CPUの思考時間も非常に短く、1勝負がスピーディーに終わります。思考時間が短い分CPUはそれほど優秀ではなかったりしますが、終盤やクリア後の隠しキャラクターが使うデッキは強力なものもあり、強いデッキの作り方を十分に理解してないと、相当苦戦するような相手もいます。

 制限戦の追加によって、対戦毎にデッキの組み替えを迫られたり、使うカードを強要されてしまうことになり、上級者の方は煩わしく感じてしまうかもしれません。ただ、普段スポットが当たる事の無いカードを使う機会だと思って、色々試しながら遊んで欲しいですね。カードゲームの本質でもある、組み合わせの楽しみというのを、純粋に楽しむ事ができるチャンスだと思います。考え方を変えれば、強力なデッキを使いつづける作業的な流れにはなりにくい、という利点にもなります。

 カードゲームのシステムについては実際のカードゲームから拝借しているので言うまでもないですね。ゲーム機用に作られたオリジナルルールではないので、その辺は折り紙つきですね。

 「GBリンク」という赤外線通信機能は相変わらず便利です。通信ケーブルを使わずにカードの受け渡しができたり、不特定の相手と「カードポン」して新たなカードを作り出せたりと、未来を先取りしたような便利機能を備えています。今ではそういった通信機能を使う機会もほとんどないでしょうが‥

総評

 新要素の制限戦については、めんどくさく思ってしまう方もいるかもしれませんが、前作同様グラフィックも良く、UIも優れた物になっています。また、ゲームテンポも快適で、カードの種類や組み合わせも膨大、ボリュームや難易度も適度なものと、前作以上に質の高い内容になっています。これをゲームボーイカラーで携帯できるというのは感動ものです。

 カードゲームアレルギーでなければ、お薦めしたい作品。お店ではあまり見かけず、また、値段も高めな所が多いですが、その値段に見合う内容だと思います。

評価:★★★★☆

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