2007年5月27日日曜日

GBCのクロックアップ

ゲームボーイカラーのクロックアップ
以前より計画していたクロックアップを行いました。

下記サイトにクロックアップのやり方が書いてあります。
http://ushikku3.hp.infoseek.co.jp/hardigiri/gbc/index.htm
当ページは冗長的な説明となっているため
上記サイトで分かる方はそちらを参考にした方が早いと思います。

なお、クロックアップするにはGB本体を分解し半田を使って改造する
必要があるため本体を壊してしまう可能性も十分あります。
ジャンク等で試して作業の流れを掴んでから
実際に使う物の改造を行う事を推奨します。
もし本体が壊れてしまっても全て自己責任でお願いします。




必要な物(最後に実際に使ったものを載せています)_________

部品
小型スライドスイッチ(小さければ小さいほど良い)
水晶発振子(12~18Mhz程度の物)
(クロックアップ耐性は個体差があるため数種類あったほうがいい。)

必要な工具
Y字ドライバー
(画像にあるような携帯電話用のドライバーセットにも入っている
マイナスドライバーを使って開ける事も出来るがネジが痛む為非推奨)
ニッパー(線材の加工や本体の加工で使用)

配線に必要な物
半田ごて
半田(精密機械用の細い物)
(・半田吸い取り線 半田使うときにはあると便利)
線材(太いものだと中に収まり難くなるため細い方が良いと思う)
絶縁材(熱収縮チューブや絶縁テープ)

本体加工用
ハンドドリル(ピンバイス) 細いのと太いの
半田ごてで溶かすという方法もあるけど有毒性がありそうなので非推奨
ヤスリ

部品固定に使う物
ホットボンド

以上、部品が異なるぐらいでprosound化等で使う物とほとんど変わりません。
工具がある程度必要なのでやはり敷居は高いです。
各種改造にも利用できる物ですので興味があれば揃えてみるのも良いと思います。
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では、最初に本体裏側のY字ネジ合計6箇所を全て外して開いてしまいます。
本体を開けて下記画像で示す場所が元から付いている水晶となっています。

この足の上部分からスイッチに接続してそこから高クロックの
水晶に繋いで足の下部分へと戻るように配線します。(↓配線後画像)


配線作業に入る前にまずスイッチを取り付ける場所を決めます。
自分は電池ボックス左側に取り付けました。


ここであれば十分なスペースがあるためお勧めです。
かなり小さなスイッチであれば本体左上部分に取り付けることも出来ます。
(ただしその場合は水晶をしまう場所を変える必要があります。詳しくは後述)

スイッチを取り付ける場所が決まったら実際に入れてみるなどして
その状態で閉じることが出来るか"必ず"確認して下さい。
そうしたらピンバイスを使ってスイッチを外に出す穴を開けます。

細かい部分はヤスリ等で調整して上手く穴を開けてください。


次に追加する水晶をしまう場所を決める必要があります。
本体左上部分にスイッチを入れるのでなければそこにしまうのが最適だと思います。


もしスイッチを本体左上に入れる場合、水晶を電池ボックス部分にしまってもOKです。
しかし、他の改造をして配線が増えてくると作業が大変になってしまうので
その場合は基盤内側のボタン類の横のスペースに入れると良いと思います。
ただし、この方法だとクリアカラーの場合見栄えが悪くなってしまいます。
ということでスイッチの場所と水晶の場所は慎重に決めたほうが良いと思います。

以上でそれぞれの配置場所が決まったと思います。
それに合わせて線材を適切な長さに切ります。
線が短いと開閉が困難になってしまうため多少長めにした方が良いです。

それでは実際の配線に移っていきます。
まず元の水晶の上の足にスイッチへと配線する線を半田付けします。
次に下の足に新たな水晶へと配線する線を半田付けします。


次に先ほどの線をスイッチの端子へと半田付けします。
そしてスイッチから水晶へと配線する線を真中の端子に半田付けします。
(端子に何も繋いでいない側がノーマル、反対がクロックアップ状態となります。)


実際に水晶へ配線をする前に配線する線を本体より外側に出します。
残りのスイッチやら線やらは外に出すなり中に入れてしまうなりし、
本体裏側を軽く閉じて電池を入れてしまいます。(電池が入る程度に閉じれば十分)
そして下記画像のようにして水晶を繋いでクロックアップが出来るかチェックします。


水晶を繋いだら(水晶の向きは関係無いようです)
 スイッチをクロックアップ側にして電源を入れます。(カセットは必要ありません)
音が通常よりも高くなっているかスクロールが早くなっていれば成功です。
もしも上手くいかなければ配線が正しく行われているか、
スイッチがノーマル側になっていないか確認してください。
特に問題が無ければクロックアップ耐性が足りない本体であると思われます。
使用する水晶を周波数の低い物に交換して再度テストしてください。
12Mhz(1.5倍)程度まで下げれば大体は成功すると思います。

成功したら水晶の足を曲げて短く切り、実際に配線を行います。
配線が終わったら熱収縮チューブや絶縁テープでしっかりと絶縁してください。


以上で配線作業は完了です。
新しく付けた水晶を決めた場所に閉まって本体が上手く閉じるようにしていきます。


ちなみにこの本体にはprosound化も施してあるため線が沢山ある状態でした。
そのため、下記画像にあるようにホットボンドを使い線をまとめてあります。


次にスイッチを本体に開けた穴に通して上からホットボンドで固定してしまいます。
ホットボンドは絶縁効果もあるのでスイッチの配線部分に塗ってしまえば安心です。


後は線を挟まないように上手く調整しながら本体を閉じれば完成です。
左から右への線の移動は下記画像の様にしました。



これでGBCのクロックアップ化が完了です。
RPG等の経験値稼ぎやパズルやシューティング等で使うと面白いです。

またこの水晶を元から付いてる物より低い物にした場合
通常よりスローにすることも可能だと思います。
スイッチを複数切り替えれる物にしていくつか組み合わせるのも良いかもしれません。

なおGBCはGBよりも2倍のクロックで動いているため
クロックアップ耐性はそれほど高くありません。
旧ゲームボーイ(GBP等)であれば3倍以上で動作させる事が可能です。
カラー専用でないゲームを出来る限り高速に動かしたい場合は
GBP等を改造して、そちらを使うほうが良いと思います。

GBPやGBLの場合水晶を8~14Mhz程度の物に変えればOKです。
 上記等も改造しましたが両方とも12Mhz(3倍)にて動いております。
GBP等の詳しい改造方法は後日解説します。




以下、自分が実際に使ったものと購入場所_____________
以下、共立エレショップにて購入
・5B4131 スライドスイッチ OS5212-004 (-)
・391139 縦型超小型スライドスイッチ[R指] SS-12SDP2 (-)
・391137 横型超小型スライドスイッチ[R指] SS-12SDH2 (-)
(下のタイプのスイッチの方が小さくて扱いやすい。縦横はお好みで)
・689319 小型水晶発振子 HC-49S/16 MHz
・65N14P 耐熱絶縁ビニル電線2m×10色袋入 UL1429AWG28 2×10 (-)
・64J14J スミチューブC黒 3.0φBK (-)
・64J14B スミチューブC黒 2.0φBK (-)
(上記は熱収縮チューブのこと。どっちを使ったのか覚えておりませんorz)

以下、秋月電子にて購入
[P-00543] クリスタル 12MHz(10個入) [12MHz]
(個体差で16MHzでは動かない物があるためこれも購入14MHzの物も買って徐々に下げるのが本当は良いがこれはカラー以前のGBのクロックアップにも使えるため多めに買っても問題ない。)

以下、ホームセンターにて購入
・半田ごて
・ホットボンド

以下、100円均一(ダイソー)にて購入
・半田(精密機械用の細い物)
・ハンドドリル(ピンバイス) 細いのと太いの
(電動ドリルに付ける奴じゃありません。手で回して使う奴)
・ヤスリ

・Y字ドライバー(携帯電話用セット)
これは以前秋葉原に行ったときに買いました。
ただ、Y字ドライバーをググれば普通に見つかると思います。
上記のセット品であればホームセンター等でも買えるそうです。

1 件のコメント:

  1. SGBとホリコマンダーで同じこと出来ますよ・・・

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