完成度が高くテンポも良い優れたゲーム
発売日 | 1998年12月18日 |
価格 | 3500円(税別) |
ジャンル | トレーディングカードゲーム |
発売 | 任天堂 |
VC | ―― |
ゲームボーイカラー | ○ |
ゲームボーイ | ○ |
SGB | ○ |
赤外線通信 | ※ |
通信ケーブル | ○ |
ポケットプリンタ | ○ |
当時結構な人気を誇っていたカードゲームが、ルールやシステムほぼそのままでゲームボーイで遊べちゃいます。
なんとこのソフト、販売本数100万本を越えるミリオンセラーソフトだったりします。ただ、出荷がやたらと多かったため、結構投げ売りされていました。そのため、入手性も良く、恐らく1コインで買うことができるんじゃないかと思います。
今作には「GBリンク」機能というのが搭載されています。赤外線通信機能のことですが、GBCについている赤外線を利用するのではなく、GBソフト自体に赤外線通信機能が搭載されています。そういうわけで、古いGBとGBCやGBPL等でも赤外線通信を行うことができます。「カードポン」や、カードの受け渡しを赤外線通信でさっとできる、というのは結構画期的ではないでしょうか。
カードゲームのシステムは現実と一緒です。カードゲームをやったことない方や、ルールを覚えるのが大変だと思ってる方も、最初に丁寧なチュートリアルが存在し、用語の解説やアドバイス機能も充実しているため、問題なくプレイすることができると思います。
カードの種類は全228種。拡張パック第3弾の化石の秘密までのカードと一部プロモーションカード、それにいくつかのオリジナルカードが収録されています。エネエネのマルマイン等の一部特殊な能力を持つカードは、残念ながら収録されていません。
カードゲームは1試合が長くなりがちですが、この作品はオプションでエフェクト等の有効無効を細かく設定することができ、テンポをかなり早くすることができます。
「ポケモンカード」には大量のドロー系カードが存在しているため、カードが充実してくれば、ほぼ好きなようにカードを引くことができてしまいます。カードゲームのシステムとしては欠陥とも言えるかも知れませんが、CPUとやる上ではストレス無く、運に左右されずにやりたい事ができます。対人戦では短期総力決戦で大味にはなりますが、お互い同条件のため致命的ということにはならないと思います。カードゲーム自体の評価は偉そうに言える立場ではないので、この辺にしておくことにします。
上述の様なカードゲームのシステム的な理由や、オプション設定により、1試合をとても早く決着させることができます。うまく対戦に勝つことができれば、カードが10枚入った拡張パックを2個(特別なキャラからは1回で4パック)入手することができます。1試合が早く終わるおかげで、カードの収集が大変スムーズに行え、数時間で沢山のカードを手に入れることができます。テンポ良く様々なカードや組み合わせを試すことができるため、飽きることなくゲームを楽しむことができます。
CPUはそれほど強くないですが、それぞれ個性的なデッキを組み、変わったカードを使ってくることもあります。また、CPUが使ってくるデッキの中身を見ることもできます。このカードにはこういう使い方があるのか、など研究改良する事もできるため、これは大変良いシステムだと思います。
カードのグラフィックは、元のカードが再現されており、ドットながら大きめで綺麗に描かれています。カードの種類が多く、ドットを打つ人が足りなかったため、社員総出で必死にドットを打ち込んだという逸話があるそうです。カードの能力や説明などのインターフェースも大変良くできています。GBという小さな画面でありながら、ゲーム中にインターフェースでストレスを感じることはほとんどありません。
大変高い完成度を持った今作ですが、登場するカードが少なく、試してみたくなるカードがそれほど多くないという欠点もあります。とはいえ、200種類以上あり、面白い能力を持ったカードもそれなりに存在するため、カードゲーム入門用としては十分楽しめるだけのカードが含まれていると思います。
現実のカードゲームを忠実に再現し、テンポ良くゲームを進め、ガンガンカードを集める事ができるという点は、ゲームボーイの性能や相性などを考えると非常に良くできていると思います。当時のポケモンカードを楽しんだことがある方や入門用としては、十分すぎるほど楽しめるのではないかと思います。
不満な点はカードの種類ぐらいで、他はかなり良くできていると思いますが、カードの種類というのはカードゲームの肝であるため、評価は若干低めに。
評価:★★★☆
ファイアクラブマスターの
返信削除アカバネを勝てる方法を教えてください